1 建築士との顔合わせ

施主の現在の状況(新築・改築・土地探しから等)や、依頼建物に対する考え方や想いをお聞かせください。
また、建築士の考え方や人柄なども感じて頂ければと思います。
その際、設計監理の流れを一通り説明させて頂きます。
各種打合せや手続きの流れはもちろん、報酬支払いタイミング等も説明させて頂きます。

2 ヒアリング

要望書を元にヒアリングを行います。内容についての確認や優先順位など、細かく確認していきます。
建築士は顔合わせやヒアリングの内容を元に、施主の人柄や生活スタイルを想像しながら、
基本計画図を作成していきます。

3 プレゼンテーション・基本設計図作成

基本設計図やシミュレーション資料を使って打合せを行います。
基本設計図とは配置平面図・立面図・断面図・仕上表など、設計図の骨格になる図面です。
建築士は打合せ内容に基づき、修正や新たなプラン提案等により図面の精度を上げていきます。

4 業務委託契約

基本設計である程度、合意に達すれば建築士と業務委託契約となります。
報酬料は新築の場合、工事金額の概ね8~11%です。(内訳は着手金10%、基本設計・実施設計・監理はそれぞれ30%で、基本的には出来高払いです)
報酬料は建築規模、設計難易度、建築地等々により増減しますので、初回の顔合わせ又はヒアリング時に必ずご説明させて頂きます。
その報酬によって、建築士が施主に対して何が出来るのか、なぜ必要なのかを丁寧に説明します。
大事なことなので、納得するまで何でも聞いてください。

5 許容応力度計算・実施設計図作成

基本設計図が完成すると、まずは構造計算(許容応力度計算)を行い耐震性を確認します。
基本設計のプラン作成者は許容応力度計算ができる者が作成するので、無理な基本計画を構造計算で強引に是正したり、構造計算をした結果、壁や柱がどんどん増えていくなんてことも起こりません。
耐震性が担保されれば本格的な設計図(実施設計)の作成になります。
建築士は必要に応じて施主と打合せを行い、修正を繰り返しながら実施設計図を作成していきます。
最終的に施主の承認を得て、実施設計図完成となります。

6 工事見積・確認申請

実施設計図が完成すると、施工者に見積依頼します。
施工業者はにこちらでも提案しますが、ご指定の施工業者があれば ご指定ください。

7 工事着工

工事期間中、建築士は施主・施工業者・下請業者と打合せを重ねていきます。
構造材料の検査はもちろん、釘の種類、打込み間隔に至るまで細かく確認していきます。
また、建築士は施主の代弁者であり、施主の利益を守る立場であると考えていますので、
直接施工業者に言いにくいことでも気兼ねなくご相談ください。

8 完成引渡し

建物完成後、施工業者検査→監理者検査→依頼主検査を行い、不具合の手直しを行います。
また、合わせて行政(又は指定機関)による完了検査を受けて、検査済み証が交付されれば、
引渡し・入居となります。