積層材の階段

今泉の家、階段がつきました。



踏板も蹴込板(立上りの板)も積層材。
蹴込板は突板等の薄い板を使用するのが一般的だと思いますが、すべて厚み3cmの積層材にすることで、構造的に強固な階段になります。
どれくらい強固かというと、片方の壁にしっかり固定すれば、反対側の壁や下から支えなくても大丈夫なくらい強固になります。いわゆるキャンティレバー階段というヤツですね。
まぁ、そんなカッコイイことやりませんけど。
だから見た目以上に歩行感が違う。厚さ3cmしかないですが、重たい人が乗ってもたわんだり軋んだりせず安定感があります。もちろん見た目もしっかりとした安定感があります。

積層材自体は安価な材料だし、階段自体が丈夫な構造なので板厚は薄く出来る。
それに、ほとんどプレカット(工場カット)すれば、大工の手間も少く、高精度の仕事が期待できる。


踏板と蹴込板の仕口。板の端部は9mm厚にカットしてあります。


同仕口。真横から見たところ。
実加工も施工精度がすごく高い。
大工さんの丁寧な仕事もあって、仕上げ面はぱっと見継ぎ目がほとんど分かりません。


まぁ、僕としては階段ができたことで、鞄やらカタログやら荷物を沢山持ってハシゴを登り降りしなくて良くなったので助かります。

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