建築士(僕)のモチベーション。
最近は休みもなく毎週のようにニュープランを考える毎日。
最初に提案するプランはタタキ台的な意味合いもあるのですが、もちろん一朝一夕にできる訳じゃなく、僕なりに貧相な想像力をたよりに施主の生活を思い浮かべながら ない知恵を絞って時間をかけて考えています。施主にはお待たせして申し訳ないのですが。
そんな忙しい日々を送っている中、新しい依頼のメールを頂きました。
先月行った「今泉の家」のオープンハウスに来られた方でした。
僕は他の方の対応をしていたので、その方とは挨拶をした程度でしたが、遠方から来て頂いた方だったのではっきりと記憶に残っていました。
メールの内容は、オープンハウスの感想に始まり、現在の住環境の話や 新しい住宅への想いなどが、先方の人柄が感じられる真っすぐな文面で綴られていて、最後に「遠方で予算も厳しく、HPに載っているような住まいとは程遠いものになるかも知れません。それでも相談にのってもらえるでしょうか?」というような言葉で締めくくられていました。
何度かメールのやり取りをして、一度お会いして話をしましょうということになったのですが、すでに受ける気満々です。(勝手に)
もちろん、出来ないことは出来ないし、施主も僕も苦労が多いと思います。
確かに過去の実例と比べて程遠いものになるかも知れません。
でも、それで良いのではと思います。身の丈にあった住まいが良いと思うからです。
それでも、建築士や施工者、職人さんたちと苦労して建てた家は、これからずっと施主の愛着の持てる家として地域にとけこんでいくのだと思います。
無理な背伸びをしたって良いことはない。
まぁ、僕も自分の身の丈にあった設計しかできませんし。
長々と書きましたが「予算がなくても仕事します!」ということを言いたい訳じゃないんです。(もちろん予算が厳しくても、僕が手伝うことで施主にとってプラスになるなら やらせて頂きたいですが)
予算のあるなしに関らず、建築に対する想いや夢を話してくれる、微力ですがそんな人の力になれたらいいなと思ってます。
先日も別の施主が「夢ばっかり大きくてすみません」と謙遜していましたが、夢は大いに語ってもらいたいのです。無理なときはこちらでハッキリ言います!
それが僕のモチベーションに繋がるし、想像する力を後押ししてくれる。(書いてて かなりくさいんですが、まぁ、たぶんそんな感じです)
先述したメールのやり取りの後、家に帰って「うーん、割に合わん仕事になりそうやなぁ」とぼやいていたら、「でも受けるつもりなんやろ」とヨメから即ツコッミが入る始末。
うーん、顔がにやけていたのだろうか・・・。