hvac strategy
空調計画
空調計画
汎用設備で全館空調を実現し、夏の除湿まで見据える
特殊な設備ではなく、汎用的な設備で全館空調を実現する
高価な空調システムを導入すれば、能力計算やダクト圧力損失、経路設計などはメーカーがやってくれます。建築士は何も考えなくて良よいので楽ちんです。
でも、建築士が楽なだけで施主には恩恵ないですよね。
高価な設備費用に加え、その人件費も施主が背負う事になります。
また、汎用品でない為、空調機器の交換も高額になったり後継機が無かったりする可能性も出てきます。当事務所では基本的には汎用品(壁掛けエアコン、エアパスファン)を使い、極力ダクト距離も短くなるように空調計画を作ります。
もちろん、一番重要なのは効率よく、かつ各部屋の温度ムラが少ないように計画する事です。
殆どの場合壁掛けエアコン1台(暖房用1台、冷房用1台)で空調できます。
高性能住宅は熱源が1箇所、又は2箇所で事足りる事が殆どなのですが、当然体育館の様に一つの大きな空間ではありません。LDKを中心として、各室が細かく区切られているので、これらの室(特に居室)に温度ムラが大きくならないよう計画する必要があります。
これにはかなりの知識と経験が必要だと思っていて、この計画をしっかり出来ている会社は殆どないと思います。白状すると僕も最初から今のレベルまで綿密に計画できた訳ではありません。とにかく計画と実測による検証でここまで出来るようになりました。
この空調計画を甘く見ていると、例えば子供部屋などで、1人の時は大丈夫だけど、友達と3人でゲームをしたりすると暑くなる…なんてことも十分あり得ます。
そう言った事が起きないよう、ケースごとに発生する熱量を計算して、そこに送る風量などを調整していくのが空調計画です。
実は高性能住宅は夏の除湿が苦手なのです
正確にはエアコンによる冷房運転時の除湿が苦手…ということになります。
なぜ?と思われるかも知れませんね。確かに高性能住宅は”日射遮蔽が出来て入れば”直ぐに涼しくなります。ただ、この直ぐに涼しくなるというのが除湿にとっては足枷になる時があるのです。
夏にエアコンを冷房運転すると、高性能住宅の場合、性能が良いが故に設定温度に到達するのも早いですし、その温度を維持するエネルギーも少ないです(だからこそ電気代が安いのですが)。
つまり低~中性能住宅と比べて、エアコンが頑張って冷房運転している時間が極端に短くなるという事です。
当然、エアコン冷房運転が止まる(又は弱くなる)と、結露水も減る=除湿量が減るという事になります。
これは温暖化している現状においては段々と表面化している問題です。
今は9月に入ってもまだまだ暑いですよね。高温であれば飽和水蒸気量も増える=湿度もより高くなり易いからです。
しかも除湿量が減るだけならましですが、設定温度になり冷房から送風運転に切替わると、室内機の中に溜まった水を、部屋に吐き出す湿度戻りという現象が起きます。つまり冷房運転(≒除湿)と送風運転(≒加湿)を繰り返しているのです。
この湿気戻りというバカバカしい現象は「高性能住宅」×「エアコンの過剰性能」という組合せで、最も発生しやすくなります。
そもそも高性能住宅で冷やすためのエネルギーが少ないのに複数台のエアコンを運転したり、1台だったとしても過剰スペックのエアコンだったりすると、余計に冷房運転(≒除湿)時間が少なくなり、送風運転(≒加湿)時間が長くなります。
つまりエアコン(特に冷房)は「大は小を兼ねない」ということです。
ですから、最適なエアコン性能を選定する必要があるのですが、ギリギリすぎると空調計画はより精度を求められます。
当事務所ではエアコンは家電ではなく建築設備という位置づけなので、メーカーから容量まで最適な仕様を提案しています。(エアコンは毎年新仕様がでるので、毎年チェックする必要がある)
contact
まずはお気軽に、
お電話・メールにてご相談下さい。
お電話からのご相談
お問合せフォームからのご相談